Project6 核医学検査薬(テクネチウム製剤)の国産化
核医学検査とは病巣部に集まりやすい性質を持つ薬剤と、放射性同位元素(RI)を結合させた医薬品を利用し、発生するガンマ線を映像化することで病気の診断等を行う検査のことです。骨シンチグラフィやSPECTなどがあり、がんの診断や脳・骨・心筋の血流の検査などに用いられています。
核医学検査には「テクネチウム製剤」が用いられます。このテクネチウム製剤の原料が「モリブデン-99」です。現在、モリブデン-99は海外の原子炉でウラン-235から製造されており、日本では100%輸入に頼っています。そこで国内の安定供給の面などから、早期の国産化が強く求められています。
目標年度
- ホットセル内機器の整備(平成25年度~)
- 試験研究炉による中性子照射試験(平成25年度~)
- テクネチウム-99mの分離・抽出・濃縮試験(平成25年度~)
- テクネチウム-99m製剤を用いた動物実験・臨床試験の開始(平成27年度~)
- 薬事承認申請、市場化(平成28年度~)